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貸倒引当金

このページでは、貸倒引当金について解説するとともに、取引信用保険と比較してのメリット・デメリットについても併せて紹介しています。

押さえておくポイント
チェック貸倒引当金とは、経理上で仕訳を行ううえでの勘定科目のひとつです。
チェックそのため、貸倒が発生したからといって、保険金が支払われたり貸し付けが受けられたりはできません。

貸倒引当金とは?

貸倒引当金って何?貸倒引当金とは、簿記を学んだ経験のある方はご存知かと思いますが、仕訳を行ううえでの勘定科目のひとつです。

「貸倒」というのは、取引先の倒産等に伴い売掛金や受取手形などが回収できなくなってしまうこと。そして「引当金」というのは、そうした事態にそなえて、金額の一部を費用としてあらかじめ計上しておくことを意味します。

たとえば「100万円の売掛金に対して5%の貸倒引当金を設定する」といった場合には、「(借方)貸倒引当金繰入5万円/(貸方)貸倒引当金5万円」というような処理がなされます。

貸倒にそなえるという観点に立てば、貸倒引当金もまた、取引信用保険、ファクタリング、中小企業倒産防止共済などと同列にあるわけです。

しかし貸倒引当金においては、いざ貸倒が発生したからといって、保険金が支払われたり、貸付が受けられたりするわけではありません

なぜ貸倒引当金の処理をするのか?

それは企業会計の原則に基づき、収益と、そのために費やした費用の時期をそろえる(期間収益を一致させる)ためです。

この話を詳しくすると、本来のテーマからだいぶ逸れてしまいますので、とりあえずのところは「貸倒リスクに対して、貸倒引当金を設定するという方法がある」くらいの理解で良いかと思います。

取引信用保険と比較しての、貸倒引当金のメリット・デメリット

貸倒引当金のメリット・デメリットを教えます取引信用保険においては、取引先の倒産等に伴い売上債権が回収できない事態が発生した際には保険会社から保険金を受け取ることができますが、その前提として、一定額の保険料を支払い続ける必要があります。

また、「保険」という仕組み上、仮に貸倒が発生しなかった場合でも、さきに支払った保険料が返金されることはありません。

それに対して貸倒引当金は、貸倒にそなえて金額の一部をあらかじめ費用計上しますが、それはあくまでも帳簿上の話であるため、実際にお財布からお金が出ていくことはありません。その意味で、「出費がない」というのが、貸倒引当金の大きなメリットと言えるかと思います。

一方、貸倒引当金のデメリットとしては、貸倒引当金は企業会計上の費用に相当するわけですが、しかし必ずしも全額が税務上の損金として認められるわけではない、といったことが挙げられます。